毛筆できれいな文字を書く筆耕の仕事をするための資格

最近、テレビなどでブームとして紹介されるものに「御朱印帳」があります。神社にお参りに行った記念に、社務所で書いてもらえる御朱印を集めます。

御朱印帳に神社の名前と日付が書かれますが、筆を使って手書きで書かれており、それぞれの神社の特徴があってとてもきれいです。

最近はパソコンで文書を書くことが当たり前になっているため、手書きの筆文字を見ることが無くなっていますが、筆文字の美しさが残されているものに「賞状」があります。

実は、あの賞状の文字は誰でも書けるわけではなく、「筆耕士」という専門の人がいます。一般市民にはほとんど知られていない「筆耕士」ですが、筆耕士という公的な資格があるわけではありません。

筆耕の仕事

筆耕の仕事は簡単に言うと、毛筆で字を書くことです。筆耕の仕事は幅広くあり、賞状や宛名書き、式辞、熨斗などの細かい字から、看板や垂れ幕などの大きな字もあります。

毛筆で字を書くということだけみれば、書道を長年学んでいる人なら誰でもできるように思われそうですが、そうはいきません。

それは、筆耕には毛筆の技術とともにレイアウトの知識が重要だからです。レイアウトの知識が無いとバランスのとれた見栄えの良い文書ができません。

字を書く上で必要な技術

字を書くという技術的なことでは、「楷書」を書けることが必須となります。また、細字を書く技術、文字を縦長や横長にアレンジして書く技術なども必要です。

筆耕の仕事をしている人

筆耕の仕事自体は資格が無くてもできますが、通常は「賞状技法士」・「賞状書士」(ともに民間団体の資格)の証明書を保有している人が行っています。

筆耕のようなスキルでもって収入を得る場合は、そのスキルを証明するものが重要になります。やはり、資格の保有の有無が得られる仕事の内容や件数に大きく影響します。

筆耕の仕事の内容

筆耕の仕事における主なものには以下の2つがあります。

賞状

筆耕の仕事の花形といえば、賞状が挙げられます。賞状に文字を書くことはもちろん、その賞状の全体設計が筆耕の上で大きなポイントになります。

賞状の種類も様々であり、横書きであったり縦書きであったり、紙の大きさもA3・A5・B4など、書き方が複雑になっており、筆耕の仕事の中でも非常に難易度が高くなります。逆に、それだけ重要でやりがいのある仕事と言えます。

宛名書き

仕事の量でいうと、一番多いのが宛名書きです。封筒の宛名や差出人を記載する仕事になります。例えば、結婚式の招待状などがありますが、祝いの儀式のためのものであるため、きれいに書くことが求められます。

筆耕の仕事を目指す

筆耕の仕事を目指すにはまず、賞状技法士や賞状書士の資格を取得することが有効です。通信講座を受講し、修了後に各協会の検定試験に合格すると資格を与えられます。